哀しいキセキは誠意のシルシか
ツバサ・クロニクルのお話。8回目です。
5月20日に放映された「哀しいキセキ」ですが、これ、第1シリーズの最終回(=最後の願い)を作った時、既に予定に入っていた話なのでしょうか? どうもそうではないような気もしますが・・・。まあ、そういう部分にフォーカスするのは不毛なのでやめましょう。僕はこの「哀しいキセキ」は制作者の誠意の表れとして受け取りたいと思います。なぜなら「最後の願い」について多少なりとも残念に感じた事柄に対する回答が、この「哀しいキセキ」だったからです。
4月22日のSonicEye BLOG「ツバサ・クロニクル-終焉と始まり」で「最後の願い」の感想を書きました。アニメ版ツバサ・クロニクル肯定派の僕としては珍しく苦言を呈した内容でした。自分の文章なので勝手に引用します。
>死んだ者を生き返らせてしまったら、
>物語が破綻してしまいますね。
>そもそも羽根の本当の持ち主が羽根(の力を
>得た神)に祈るって・・???、とか、
>そういった事を別の視点からも
>(ここは矛盾してはいけないという部分にも
>かかわらず)矛盾してしまいます
といったところかな。。。「哀しいキセキ」には、これら全てに対する回答が含まれていました。正直言って僕はちょっとびっくりしましたけど。
確かに少々苦しい展開と脚本ではあります。いつもの冴えが全く感じられません。でも誠意と覚悟がなければこういう話をシリーズの途中に1本加える、などという所業は成り立ちません。そういう意味で僕はこの回を肯定します。
さて、物語に話を戻しましょうか。
それにしても惨い事になりましたね。絶望の果てから喜びの頂点にジャンプしたかと思ったとたんに再び絶望と・・・。いっそのこと生き返らない方が良かった・・・のか? いや、少しでも一緒に過ごせる時間が持てたのだから・・・・。消える人、生きる人、それぞれの思惑・・・。永遠に結論の出ない複雑な状況になってしまいました。困惑の表情で語られる「私、間違っていたような気がする。」というセリフが入ったので、ギリギリのところでバランスしていますが、ツバサ・クロニクルには「限りある命と永遠の魂」という柱が存在しているので、全ての状況を許容範囲に収めるよう物語を組み立てるのはたぶん無理、ですね。それはこのストーリーを作った人が一番良くわかっているのではないかと思います。
ところで飛王は、実は意外に純粋でカワイゲのある人かもしれません(笑)。彼は羽根の力や遺跡の力で命を取り戻したいのでしょうか? 何かしらのかつての夢を取り戻したいみたいですね。「一度失われた命は、いかなる世界でも蘇ることはない」という神様の言葉を聞いた時の飛王の表情、悔しそうな-がっかりしたような-哀しそうな・・何とも言えない微妙な顔がいじらしく、砕けたグラスも相俟って初めてカワイゲを見た一瞬でした(笑)。いずれにしても、「命の根源を確かめねばならぬ」などという深遠なセリフを吐くキャラクターが邪悪な者だとは思えないのですが・・・・・。でも黒鋼さんの悲惨な過去を創生した張本人だとするとやっぱりワルイヤツなのか・・・。まあいいです。この人、よくわかりません(笑)。
ぜんぜん関係無いですが、鼻っ柱の角を切り落とされておとなしく水平に飛んでいく竜がかわいかったです。
ちょっと長くなりました。今回はこの辺で。
なんだか次回もどっきどきらしいです。
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